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2023/09/05

霊的Q&A

Q (質問)
738. Could not God employ other methods than destructive calamities for effecting the amelioration of mankind? 
 「神は災害などを使わずに、人類の改善をなさる方法はないのですか。」

A (答え)
"Yes; and He employs them every day, for He has given to each of you the means of progressing through the knowledge of good and evil. It is because man profits so little by those other means, that it becomes necessary to chastise his pride, and to make him feel his weakness." 
 「それはある。それを毎日使っておいでになる。諸君には善悪を知る智が備わっている、神は諸君の進歩のためにそれを与え給うた。その方法を諸君は余りにも用いない。そのため、高慢の鼻をへし折って、自己の弱さを思い知らせる、その必要が起こってくるのである」 

桑原啓善訳 アラン・カーデック『霊の書(下)』 〔七三八〕より





 

2023/08/30

霊的Q&A

Q
イエスはまた、汝の敵を愛せよ、と言われました。しかし、我々の敵を愛するとは、我々の自然の性向に相反します。また敵意は、霊的に共感するものが欠けているから、生まれるのではありませんか。

A
 「確かに、人間が自分の敵に、優しさや熱い思いを抱くなど、難しい事だろう。また、イエスもそのような事を命じたのではなかった。〈汝の敵を愛すること〉は、その者を許すことである。また悪に対して善を返すことである。その事によって、諸君は相手よりも優れた者となる、恨みをもってすれば、相手の下に自分を置くことになる」
 

―― 桑原啓善訳 アラン・カーデック『霊の書』〔八八七〕より


 
  
2023/08/28

霊的Q&A

Q
所有欲は人間に自然なものですか。
A
 「左様である。但し、それが自分のためだけの時、自己満足のための時、これは利己主義である」



Q  
──ですが、所有欲は合法的なものではありませんか。不安のない生活をする者は、他人の重荷にはなりませんから。 
A
 「人の中には、貪欲で他者への利益など無視して蓄財する者がいる、唯ただ自分の満足のためにである。皆さんは、こんな事を神が喜ばれるとお考えか。これに反して、額に汗して働きながら、他者を助ける手段を手にするために蓄財するものがいる。彼は隣人愛の法を実践する者であり、また彼の労働は神の祝福を受けるものである」
 

―― 桑原啓善訳 アラン・カーデック霊の書』〔八八三〕より


 


 
2023/08/22

霊的Q&A

Q

What is to be thought of alms-giving? 
慈善についてのお考えをお尋ねします。

A
 "To be reduced to beg degrades a man morally as well as physically; it brutifies him. In a state of society based on the law of God and justice, provision would be made for assisting the weak without humiliating them; the means of living would be insured to all who are unable to work, so as not to leave their life at the mercy of chance and of individual good-will."
 

「乞食にされることは、肉体的にも精神的にも、人間の品格をおとすことになる。それは人間を動物にすることである。神と正義の法に基づく社会状況では、弱者を助けるにしても、自尊心を傷つけずに支給が行われる。生活の資は働けない全員に保障される。偶然のままに放っておかれたり、個人の善意に委されたりせぬように」




―― 桑原啓善訳 アラン・カーデック『霊の書』〔八八八〕より




 


 
2023/08/16

霊的Q&A

Q
此の世の苦を、私共が耐えさえすれば、進歩できるものなら、自分で作った苦によっても私共は進歩しますか。 

A
 「人を進歩させる苦とは、自然に自分に振りかかってきたものだけである。それは神が本人に課せられたものであるから。自分が作った苦は、それが他者の役に立たなければ、無意味である。仏教の苦行僧、回教の托鉢僧、もろもろの狂信者の行う異様な苦行、そのために生命を縮める者達が、それで進歩を早めているとお考えか? 彼等は何故に他者のために役立つ仕事をしないのか? 着物のない者に着物を与えよ、悩んでいる者に慰めを与えよ、病む者のために働け、貧しい者不幸な者のために自ら窮乏に耐えよ。これが価値ある生活であり、神はこれを喜び給う。自己目的のために自ら苦しみを作る者は、単なる利己主義である。人が他者のために苦しむ時、愛の法に従っている。キリストが申された事はこの事である」 




―― 桑原啓善訳 
アラン・カーデック霊の書』〔七二六〕より