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2023/09/19

今日の言葉

 だが時には、皆さんの判断に、干渉せねばならぬということもある。
このままでは大へん重大な事が脅やかされるという時には、私はあえて干渉する。
たとえば、こうして霊媒を通じて行っている私の通信が、何か障害をうけそうな時には、私は通信の安全を守るために、断じて手をくだす。
だが、問題が霊媒個人の進歩のためのものなら、それは彼の自己責任の範囲だから、本人自らの解決に委ねる。 




桑原啓善訳 A・W・オースティン編 『シルバー・バーチ霊言集』より






 
2023/05/22

永遠の謎

 人間は果して何れより来り、何れに向って去るか?―― これは古来多くの驚くべきスペキュレーションの材料となった題目であるが、しかしながら、何故に人間が創造されたか、何故に物質的宇宙が、永遠に大空を横切りて旋転しつつあるか、又何故にその原質がただ姿を変えるのみで、毫末も(※ほんの少しも)消滅することがないのか、等の諸問題を真正面から解決せんと試みたものは極めて少なかった。

 『目的のなき大きな機械』――これは実に十九世紀の科学者達が、宇宙に向って書き下ろした碑銘である。

これには『何故か』の疑問を挟むべき余地がない。従ってそこには目的成就がない。物質のみが唯一の実在であり、そして運動と生命の、無気味にして単調なる機械的ドラマが、無際限に演出されつつあるということになる。 

  無論真理は何人にも捕え難い。が、右の不景気千万な結論を下した人達に至りては極度に真理を捕えそこねていると思う。心が有形の物質を離れて立派に存在することさへ承認できれば、生存の神秘に対して何等かの意義を発見することは、決して絶望ではないと信ぜられる。

 先ずわれわれはできるだけ簡潔な言葉で、この宇宙の永遠の謎に定義を下したい。とりあえずわれわれは次の諸項を、学術的仮説として採用したい。即ち―― 
 一、仮相と実相とがある。
 一、大別すれば物質(マタア)、魂(ソウル)、霊(スピリット)の三つの相がある。
 一、表現あれば必ずその根源がある。
 一、神とは即統一原理である。
 一、物質は微より極微へと無限に分解する。
 一、すべて再び靈(スピリット)に返る。

右にのべた靈(スピリット)とは、畢竟大我から岐れた小我、個々の有する最奥の心のことである。 



G・カミンズ 浅野和三郎訳 『永遠の大道』より


2023/03/11

今日の言葉

「我らの使命はご承知のとおり。
信仰が冷えた日に、神と不死への信が衰えていく日に、我らは来て人々に示す、
人間が不死であることを、人は神の火花である魂を内に秘めるものであることを。 
  我らは人々に過去の誤りを教えたい、生命が進歩であることを伝えたい、
人々の目を向上と成長の未来へと向けさせたいのである」 
 「これにより人々は、愛と慈悲と憐(あわ)れみと人への奉仕、
さらには神への崇敬、これを全生命とする霊達の存在を知るに至るのである」

 
『霊訓』



桑原啓善訳 ステイントン・モーゼス『続霊訓』より)







2022/06/15

『秘儀への道』より 8

 真実の貴方であり、燃えて目を覚まして希求している魂が、試練を受けることを求めたのです。
即ち、困苦を越えることを願ったのです。ですから、試練のときは必ず思いなさい、自分の高級意識が光明を求めたのだと、イニシエーションを望んだのであると。
最初の目覚めは、魂が善悪の選択の岐路に立っている時に訪れます。
その時、魂は殿堂の扉をもう一度ノックします。光を求めて叫びを発します。前途に道を見出そうと魂は叫ぶのです。
叫びは暗闇の中で、物質世界の真只中で、ひたすら光を求めて叫びます。このようにして人は入って行きます。
ある種の試練の後、魂が求めているものが与えられるのです。光が本人の内部に生まれたのです。
彼にはおぼろげに大いなる計画の中にある自己の立場が見えます。
こうして、彼は自分が向かっている光明の束の間の幻を見るものとなります。
最初はかすかに光を放ちます。すると、同じ道を歩き、やはりテストを受けた同行者たちが彼の光を認め、彼の方でもまた彼等の光を認めます。
霊師たちが地上を、あたかも暗夜を見るように、見下ろされる時、星のようにちっぽけな光が光るのをご覧になられます。その星こそ、光が燃えついた彼等たちです。そうして、疑いもなく皆さん方もその中に数えられています。 



――― ホワイト・イーグル 
(桑原啓善訳 グレース・クック『秘儀への道』より)






2022/03/27

『秘儀への道』より 5

 皆さんは伝染病とか、病原菌とか、ウイルス感染などを恐れますね。
しかし、想念力の伝染ということを考えたことがありますか。
人がもし浅薄な考えとか、不調和でいい加減な想念をもつと、たちまち幽界のネガティブな力を受け易くなります。
すると、恐らくは本人の幽体を犯す「想念病菌」を受け取ります。
ついにはそれが血流の中に入り込みまして、病気への抵抗力を低下させるのです。
 

――― ホワイト・イーグル
     
桑原啓善訳 グレース・クック『秘儀への道』)