2017/09/14

『人類の最大犯罪は戦争』より

 核兵器とは、人間が地上に創り出した悪魔の火、地獄の火です。これを傍観する人も、私に云わせると、悪魔か地獄の使者です。いま地上には、これを傍観する親達、若者達が余りに多すぎます。この太平に酔いしれた世界とは、実は悪魔の住家、あるいは地獄そのものではないでしょうか。 

 だが、その傍観は、単に不人情のためだけではないようです。絶望なのです。たとえば、いくら反核・軍縮と叫んでも、米ソは核軍拡競争を止めない。日本の軍拡反対を叫んでも、政府は勝手にどんどん軍拡路線を進めていってしまう、この絶望です。

 然し、その絶望は間違っています。今は、人類史上唯一度の、最大の平和のチャンスの時代です。何故でしょうか………。仏教では、「地獄の隣りは極楽」と言います。すると、今は地獄の季節ですから、今は極楽のすぐ隣りの季節という事です。つまり、仏教では、凡夫は六道を輪廻すると云います。六道とは、一番下が地獄、その上が餓鬼道、その上が畜生道、そして修羅道、人間道、天上道と、六つの世界をぐるぐる経めぐって迷い続けると云います。すると、地獄の上は餓鬼道ですから、地獄の隣りは餓鬼道かというと、そうではないと云うのです。地獄の隣りは極楽であると、地獄と極楽は紙一重であると、こう云うのです。何故でしょうか。



――― 桑原啓善 著『人類の最大犯罪は戦争』P103-104 より










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