2018/04/15

今日の言葉


 霊は肉体を離脱すると、その肉体をどのように思うのですか。

「自分を束縛していた不愉快な外被、それを脱いでせいせいした感じ」


 ――自分の肉体が分解していくのを見て、どんな感じを抱きますか。

「たいていの場合は無関心、もう用のない代物という感じ」



 霊はしばらく経った後でも、自分の遺骸や品物に見覚えがありますか。


「見覚えていることがよくある。但し、それは、地上の物を見る本人の視点の高さ、これ次第である」



 遺族が故人の遺物に敬意を表していれば、霊の注意はそれら遺物に向けられますか。
また、霊はこのような敬意を嬉しいと思いますか。


「霊は遺族達が親しい思いを寄せていることを嬉しく思う。遺族達は故人の思いをとどめる品物を通じて、故人を思い出す。しかしながら、死者の霊を引き付けるものは、これら遺族の念であって、遺物ではない。」



 前生での苦しい出来事を、霊は記憶していますか。


「よく覚えている。この記憶があるから、霊が享受できる至福の有難さが、一層はっきりと理解できる」



 幸福な地上生活を送った者は、現世を去る時、地上の喜びに哀惜の情を抱きますか。


「低級霊の場合は、そういう物質的快楽の喜びをいとしがる。だがそういう態度は、苦しみをもって報われることになる。
高級霊の場合は、永遠の至福の方が、地上の一時的快楽などより、比較にならぬほど好ましい」




 世のため人のために、ある仕事をしていた人が、死によってこれが中断された場合、他界に入って彼はそのことを残念がりますか。


「いや、彼は他の人々がその完成の役を果たしてくれることを知るので、残念に思うことはない。むしろ、彼は自分の始めたその仕事を、他の人々が達成してくれるよう、それらの人々の心に働きかける努力をする。地上にある時、彼の目的は人類のためになることだったので、他界に入っても、彼のその目的は変わらないのである」



桑原啓善訳 アラン・カーデック編『霊の書(上)』より

※QとAの文字は読みやすくする意味で追記しています。原書にはありません。





 
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